日が暮れてきた。小屋の走りはまだ元気で仲よさそうだが、暗くなる前にどこかへ連れていってくれるだろうか?カッポカッポ。しばらく前から、家も踏み慣れた道も見当たらない。今ごろ古い小屋か、洞窟か、せめて木の洞でも見つかればいいのだが……蹄の下で折れた枝が折れる音がするだけで、小石が散らばっていく。
もう一つの丘を越えると、遠くに、海を見下ろす崖の縁に、四方から風が吹き抜ける石の孤島のような構造物が現れた。壁は最初からなかったようだが、屋根は丈夫そうだ。寒いだろうが、少なくとも雨は防げる。
グーマは持ち物を全部まとめ、親切な小屋がまだ動いている間に飛び降り、振り返って見送り、夜の宿へと向かった。足の下で、去年の枯れ草がカサカサと音を立てた。